117の思い出(12) 遺族インタビュー
震災の3年後、神戸大学の塩崎/北後両教授の研究室にて、震災遺族へのインタビューが行われた。
震災犠牲者の遺族に当時の建物の状況や救助の状況などを学生がインタビューアーとなり聞き取りし、オーラルヒストリーとして後世に残そうというプロジェクトだ。
ネットサーフィンで知り、サイトを眺めていると、マスコミの記者のコメントが載っていた。
NHK、朝日新聞、神戸新聞などの記者がプロジェクトを取材後、プロジェクトメンバ(特に学生たち)に対してエールを寄せていたんだ。
遺族にインタビューするということは、様々な摩擦を生むことをプロの記者は理解しており、その困難な事業に立ち向かう学生たちを応援しアドバイスを与えていた。
その中でNHKの記者が強調していたのは「感受性を磨け」ということだった。
感情的になりがちな遺族に対面する時、相手の気持ちを思いやることが出来る感受性が必要だと。
プロから学生への素晴らしい助言だと思った。
政府寄りだとか偏向している報道が問題視されがちなNHKや朝日新聞だが、こういう記者もいることを知ってからは、いつか立ち直ると期待してしまう。
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