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NYの松阪慶子

AvatarA松坂慶子とピアニストの秋吉敏子の対談番組を観た。

彼女は1990年にジャズピアニストの高内春彦と結婚し、NYに在住した。
この頃秋吉と知り合ったようだ。
日本ではスターだが、NYでは誰も気にしない。
この環境の変化、自由さと開放感を彼女は全身で味わったそうだ。
メトロポリタン美術館がお気に入りで、足しげく通った。
彼女にはメトロポリタン美術館が一種の聖地のように感じられ、年始に初詣のつもりで通ったえいしたそうだ。

出産子育てもあり、1990年代には仕事が減った。
「さすがの美人女優ももう歳だな」なんて考えていたが、彼女にとっては身にこびりついた垢を落とす良い休息だったようだ。
こんなことを語っていた。

若い頃は、役に近づこうと苦労したけれど、役と自分を互いに歩み寄らせるようになった。
そうすると作品作りにかけるスタッフの情熱が感じられるようになった。
2000年代になってからの肩の力が抜けた好感の持てる演技は、こんな背景があったようだ。

若い頃は大根だと毛嫌いしてたけど、いつの間にかこれからも観ていきたい女優になった。
こういうことってあるんだね。

『まんぷく』の松阪慶子(2018.11.27)
http://spacecowboys33.blog130.fc2.com/blog-entry-3698.html
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テーマ : 女優
ジャンル : アイドル・芸能

ウィンチェスター銃73

AvatarA年末にNHK-BSで『ウィンチェスター銃73』をやってたので観た。
中学の時以来だから50年ぶりぐらいだ。
内容はほとんど覚えてなく、滅茶苦茶面白い映画という印象だけ記憶していた。
その記憶は裏切られなかった。
ウィンチェスター銃千丁に一丁だけ出来ると言われる名器をウィンチェスター73と呼ばれる。
銃に命をかけるガンマンたちのあこがれだ。
この銃が人から人に渡り歩くのを追いかけるオムニバス方式の物語。
このオムニバスの各エピソードの中に西部劇でお馴染みのプロットや名前が登場する。
これが観客の想像力を膨らませ、ワクワクするような物語となっている。

ダッジシティで射撃コンクールが開かれる。
優勝者にはウィンチェスター73が与えられる。
キャトルトレイル(長距離牛追い)の話によく出てくる町だ。
審判は保安官のワイアットアープ。
アープは『OK牧場の決闘(1957)』『荒野の決闘(1946)』などで有名で、一時期ダッジシティの保安官をやってたのは、西部劇ファンの常識。

コンクールの参加者は保安官事務所に銃を預けるように要求される。
反発するガンマンもいるが、皆アープの名前を聞くとおとなしく銃を預ける。
『リオ・ブラボー(1959)』で、保安官のジョン・ウェインが町の入り口で銃を取り上げていたっけ。

主人公のリン(ジェームス・スチュワート)が酒場に入るとダッチ(スティーブン・マクナリー)という男が驚いて立ち上がる。(これも西部劇で数限りなく見たシーン)
二人はガンベルトに手をかけるが銃はない。
会話せずとも二人が敵同士だということが分かる。
『シェーン(1953)』で酒場に入ってきた男がシェーン(アラン・ラッド)を見たとたんに、死神にでも会ったかのように逃げ出すシーンがあった。
リンもコンクールに出場することを知ったダッチが「ウサギを撃つにはもったいない銃だぜ」と挑発、リンは「背中を撃つのもな」と応じる。
ダッチがリンの父親を背中から撃ち殺したことが分かる。
西部劇で背中から撃つのは卑怯者の証拠。
そして二人の因縁から、西部劇定番の復讐譚であることが分かる。

コンクールはリンとダッチの一騎打ちとなり、リンが優勝しウィンチェスター73を手に入れる。
しかし宿屋でダッチの待ち伏せにあい銃は盗まれる。
ここから荒野を舞台に追跡劇となる。
これも西部劇お馴染み。

途中でインディアンののろしを目にする。
立ち寄った荒野の一軒家の店で、リトルビッグホーンでカスター将軍が負けた噂を聞く。
中学の頃「壮烈!第七騎兵隊」というテレビドラマを観てた。
カスター将軍率いる第七騎兵隊がリトルビッグホーンで、スー族により全滅する話だった。
この店でダッチは武器の行商人にポーカーで負け、ウィンチェスター73を取られてしまう。(どうもイカサマっぽい)
ポーカーも西部劇に欠かせないアイテムだ。

武器商人はインディアンとの取引に出向き殺され、銃を奪われる。
インディアンと取引する武器商人もよく見る。
リンと相棒のハイスペードはインディアンの襲撃を受け、同じくインディアンに包囲されている騎兵隊に合流する。
馬車で円陣を組み、インディアンを迎え撃つ。
その中には開拓者の若夫婦もいる。
多勢に無勢でまさに死地。
インディアンの襲撃の合間にリンは騎兵隊員とポツリポツリと話をする。
南北戦争の話が出て、騎兵隊は北軍、リンと相棒は南軍でゲテスバーグの戦いに参戦していたことが分かる。

静寂の後、インディアンの一斉突撃。
これも定石。
運よくインディアンの族長を仕留め、インディアン達は引き上げる。
リンとハイスペードがダッチを追って出発した後、族長が持っていたウィンチェスター73が見つかる。
騎兵隊員は若夫婦に銃を渡す。

若夫婦はダッチに合流。
夫とダッチは悪党仲間だったのだ。
一味はタスコサで銀行を襲う。
銀行強盗も西部劇の定番だ。

そこに居合わせたリンは、ウィチェスター73を奪って逃げたダッチを追う。
最後は岩山での決闘。
岩の影に隠れながら、互いに相手を追い詰める二人。
当然リンが勝って、ダッチは岩から落ちていく。

半世紀ぶりの再見だが、西部劇の楽しさを堪能した。

テーマ : 洋画
ジャンル : 映画

火の鳥事件

AvatarA「火の鳥」は手塚治虫の代表作でライフワークとして色々な雑誌を渡り歩きながら、ついに未完に終わった連作だ。
1950年代から描き始め、1960年代後半には、中断していた。
その頃、ガロというマイナー雑誌があり、商業誌では掲載されないような問題作を数多く生み出していた。
水木しげるの風刺短編、つげ義春の文学の香りがする作品、実験的な作品(泉谷しげるの作品なんかもあった)などが評判だった。
そのガロの中心は白土三平の「カムイ伝」で、これを掲載するのがガロが創刊された目的の大きなウェイトを占めていた。
つまり商売度外視して、漫画の表現をつきつめることを目的とした雑誌だった。

負けず嫌いの手塚治虫は、対抗してCOMという雑誌を創刊する。
主目的は「火の鳥」の発表の場であり、手塚自身が漫画の実験に挑戦する場でもあった。
手塚は「火の鳥」で実験的手法を導入し「火の鳥・鳳凰編」という傑作を生んだ。
連載1本では雑誌にならないので、手塚は後輩漫画家に声をかけ先鋭的な漫画作品を提供してもらった。
その中の一人が「サイボーグ009」等で人気の石森章太郎だった。
手塚を尊敬する石森は忙しい中で時間を割き、「ジュン」という実験的作品を提供し、これが大評判となった、手塚をしのぐ程に。
「ジュン」はセリフなしのイメージを強く訴えるファンタジーで若い読者に受けた。

手塚は常に第一線で戦いたい作家で、これに嫉妬した。
「ジュン」の良さを認めながら、「あんなものは漫画じゃない」などと発言した。
尊敬する手塚の期待に応えようとしただけの石森は傷ついた。
手塚もすぐに自分の理不尽な発言を反省し、石森にわびた。
負けず嫌いの手塚を表すエピソードだ。

手塚自身は日本の漫画表現の進歩のために私財を投げうってCOMを作った。
その先頭を走るのは自分だという自負があったんだろう。
良かれと思ってやったことに自分が苦しむパターン。
こういうことってあるよね。

私は後日「火の鳥・鳳凰編」と「ジュン」を読んだけど、作品の質としては「火の鳥・鳳凰編」の方に軍配を上げる。
それは手塚も分かっていただろうが、読者の人気が圧倒的に「ジュン」だったので嫉妬したんだろう。
そんな手塚だったから、古い作品も再読に耐え、今でも研究の対象になる作品群を残せたんだろう。

テーマ : マンガ・ゲームの話
ジャンル : サブカル

AI 美空ひばり

AvatarAテレビでAI美空ひばりを観た。

秋元康の新曲を美空ひばりが歌ったらどうなるか?

このテーマに対して、バーチャル映像(ホログラム)+ボーカロイド(美空ひばりの声をサンプリング)で答えを出したものだ。
忖度したのか、観客はみな絶賛していたが、私はどうもいただけなかった。

口の動きと声がちゃんとシンクロしていない感じだった。
美空ひばりを覚えているせいかもしれない。
少なくとも『マイ・フェア・レディ』でヘップバーンを吹き替えたマーニ・ニクソンの名人芸には遠く及ばない。

まだまだ改善の余地ありだと思う。

それに映像で再現したのが晩年の姿だったのが残念だ。
晩年彼女が病気で苦しんでいたことは周知の事実で、あの状態を再現されるのは美空ひばり本人にとって本意ではないと思ってしまう。
どうせやるなら、20代の天才美空ひばりが、買い物ブギ(笠木シヅ子)や好きになった人(都はるみ)をハツラツと歌うのを見てみたい。



【A】忖度したのか、観客はみな絶賛していたが、私はどうもいただけなかった。

残念ながら私は見てないので、想像した上での質問になってしまう。

まず、あくまで声のサンプリングで新曲をやるということだから、実際の音程やタイミングはキーボード入力だよね。

手弾きにしろ1拍を何百分の1にまで細分化したデータ入力にしろ、その出来栄えはどんなもんだったんだろう?節回しは再現されてたんだろうか?

【A】それに映像で再現したのが晩年の姿だったのが残念だ。
晩年彼女が病気で苦しんでいたことは周知の事実で、あの状態を再現されるのは美空ひばり本人にとって本意ではないと思ってしまう。

何でそういう選択になるんだろう?
秋元→「川の流れのように」という思い込みだろうか?
AvatarA

【H】手弾きにしろ1拍を何百分の1にまで細分化したデータ入力にしろ、その出来栄えはどんなもんだったんだろう?節回しは再現されてたんだろうか?

美空ひばり独特の抑揚が感じられたか?というと、余り感じられなかった。

【H】何でそういう選択になるんだろう?
秋元→「川の流れのように」という思い込みだろうか?

かもしれない。
だとしたら、美空ひばりへのリスペクトが無さすぎる。

テーマ : ボーカロイド
ジャンル : 音楽

カツベン

AvatarA『カツベン』の周防監督が面白いことを言ってた。
周防監督は小津安次郎が好きなので、弁士なんて不要と思ってたらしい。
小津の無声映画は弁士による解説なんて無くても十分意味が通じるから。
純粋な無声映画とはそういうものだと。

しかし、あるとき気付いた。
日本中の全ての小屋で弁士が解説している。
小津ほどの監督が、その前提を無視して映画を作る筈がない。

確かに一理ある。
私も弁士付の無声映画を一段低く見ていたので、これは目から鱗だった。

周防監督も同じく虚をつかれ、興味を持ち今回の映画につながったらしい。

テーマ : 映画情報
ジャンル : 映画

所作

AvatarA時代劇に初めて出演した俳優が良く口にするのが「所作を覚えるのが大変だった」と言うことだ。
この場合の所作とはその時代に合わせた身のこなしを指す。
衣装やセットと合わせて観客をタイムスリップさせる重要な要素だ。
所作は専門の先生がいるようだが、その先生は誰から学んだんだろう?
台詞なら当時の書物から学べるだろうが、所作を記録した書物はあまり無いだろう。
以前から疑問だったが、伊吹吾朗がこんなことを言ってた。
「歌舞伎には演技の型が保存されている。時代劇の所作はそれを手本にしている」
歌舞伎は様式美だから誇張はされているだろうが基本の形は取り出せるんだろう。
一種のタイムカプセルだね。
こんなところにも伝統芸能を受け継ぐ意味はありそうだ。
文楽や落語もね。



【A】この場合の所作とはその時代に合わせた身のこなしを指す。
衣装やセットと合わせて観客をタイムスリップさせる重要な要素だ。 

現代においても、男と女では所作が違っていて、例え造形的に美しい男が女装しても動きの柄が悪かったりするもんだ。

ところで、たまに意図的に設定だけ時代劇で中身は現代劇ってのがあるが、あの場合所作も現代風だったのかな?

【A】歌舞伎は様式美だから誇張はされているだろうが基本の形は取り出せるんだろう。
一種のタイムカプセルだね。
こんなところにも伝統芸能を受け継ぐ意味はありそうだ。
文楽や落語もね。

この点においては我が国は恵まれているのかな?

AvatarA

【H】ところで、たまに意図的に設定だけ時代劇で中身は現代劇ってのがあるが、あの場合所作も現代風だったのかな?

具体例が思いつかないが、所作を時代劇風にしちゃうと演技しにくいだろうね。


【H】この点においては我が国は恵まれているのかな?

ではないかな。

ところでシェイクスピア劇などで昔風の所作をするんだろうか?



【A】具体例が思いつかない

『天下御免』とかそうじゃない?

【A】ところでシェイクスピア劇などで昔風の所作をするんだろうか?

専門の劇団とかあるけど、どこまで所作を保存してるんだろうか?

テーマ : 演劇
ジャンル : 学問・文化・芸術

さいとうたかを

AvatarANHK教育の「SWITCH」で東大の山中俊治教授がさいとうたかをにインタビューしていた。
面白い話があったので、備忘録として書き残しておこう。

コルゴ13の当初設定では84歳。
どうも年を取らないことにしたみたいだ。

ゴルゴの別名デューク東郷の東郷は、中学二年の時の恩師の名前からとった。
東郷先生は、暗記中心の教育に反発したさいとうが、白紙の答案を提出した時こう諭した。
「白紙答案を出すのはお前の意志だから、反対は出来ない。しかし白紙答案の責任は取らなくちゃならんから名前は書け」
さいとうたかをはこの先生から責任ということを学んだという。
我々しらけ世代からすると、戦後民主主義教育の洗礼を受けた生徒と先生のやりとりが、ほほえましくもあり、うらやましくもある。

さいとうたかをは自分を職人だと位置づけている。
根拠は計算ずくの上で作品を作っているから。
「感性のままに描いた作品が読者に受けるのが天才」だと言っている。
日本で初めて分業制を行った彼らしい。

50年前に漫画本はいずれ滅びると思った。
「狭い日本家屋に置くには大きすぎるし重すぎるから」
今、漫画はデジタル化し、タブレットで読む人が増えている。

テーマ : 漫画
ジャンル : アニメ・コミック

沢尻エリカ大河降板

沢尻エリカが違法薬物で逮捕されて、代役が立てられ撮影済の分は取り直すことになった。
それについて、NHKの対応を推定無罪の原則から言って問題ありとする声がある。

私は旧作を含めて撮影済の作品の公開や放映の自粛については反対だ。まして勝手に自粛しておいて当該タレントに損害賠償するなんて、リンチみたいなことはもってのほかだ。
監督には「妙な色を着けて俺の構想を台無しにしやがって」と言う権利はあると思うけど。

但し、「作品に罪は無い」という言い方は情緒的でいさぎ悪くて嫌いだ。

さて、今回の件に関しては現在進行中の撮影が逮捕で滞るなら、降板はやむを得ないのではないか?

例え不起訴になるかも知れないとしても、NHK側はそこまで待ってられないだろう。
日本の容疑段階の者に対する扱いに問題はあると思うが、それは芸能人に限らない話で、不起訴になった場合に沢尻エリカ側が損害を蒙ったと言うなら逆に裁判を起こすしかなかろう。

降板になった場合に、途中から代役を立てるか、取り直すかは出来上がりの違和感と手間を計りにかけて判断する制作者の裁量の範囲内だと思う。

テーマ : 沢尻エリカ
ジャンル : アイドル・芸能

辛い映画

いい映画だけど、見るのが辛くてあまりもう一度見たいと思えない映画ってのがある。

「ミリオンダラー・ベイビー」なんて正にその口だな。





AvatarA


私も見直しできてない。
溝口健二の「山椒大夫」や、黒澤の「悪い奴ほどよく眠る」もその口かな。
「渚にて」も積極的に見たいと思えない。

テーマ : 映画
ジャンル : 映画

心肺停止、その後・・・

最近テレビでよく耳にする表現に、「心肺停止の状態で発見され、その後搬送された病院で死亡が確認されました」がある。

数年前、多分御嶽山の噴火による事故の時だったと思うんだけど、初めてニュース上で「心肺停止」を聞いた時は「死亡」でないなら蘇生の可能性があるのかと思ったが、どうやらそうでもなくて、ただ医者が確認していないというだけのように思えた。

やがてその言葉は一般的になり、今では冒頭の「心肺停止の状態で発見され、その後搬送された病院で死亡が確認されました」が聞かれるようになった。

これって、実は昔なら「即死」って言ってた状況も含まれているよね。

テーマ : 気になる
ジャンル : テレビ・ラジオ

プロフィール

spacecowboys A H

Author:spacecowboys A H
Space Cowboys は、2人の親父です
"A" システムエンジニア・
   中日ファン・世情に疎い
"H" 総務畑・てっちゃん・
   阪神ファン・雑学が得意
2人ともイーストウッド好きの還歴男

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