FC2ブログ

桜花と新幹線

AvatarA太平洋戦争で特攻兵器として使用された桜花。
1人乗りの人間爆弾だ。
ゼロ戦も特攻に使われたが、ほとんどは通常の戦闘で使われた。
桜花は特攻の為に造られた兵器で、爆弾と15分ほど飛べる推進力だけの飛行機だ。
爆撃機から発射されたら、15分以内に爆発する。
つまり桜花の乗組員は死ぬしかない。
設計者の三木は「そんなものが作れるか!」と反対したが、上官の命令には逆らえなかった。

戦後三木は、夢の超特急ひかりの開発にかかわり流線型のボディを設計した。
その後も吊り下げ式のモノレールや、遊園地の乗り物の設計にその技術を使った。
家族に「戦争だけは絶対にだめ」と言い続けた三木の贖罪でもあったろう。

時代は、昭和30年代から40年代の高度成長期。
三木の人生は戦争の暗い思い出を振り払うように生きた日本人の象徴のように感じる。
スポンサーサイト



テーマ : 思うこと感じること
ジャンル : ライフ

職場におけるビジネスマナー(やまとことば)

AvatarAうちの会社では「職場におけるビジネスマナー集」という文章が社員に配布されている(参照:「職場におけるビジネスまなー集(上座)」)。
その内容を社員に浸透させるため、本部からこんな指示が来た。

「ビジネスマナー集から今期の目標とするテーマを選定し報告せよ」

20代の頃なら「ガキじゃあるまいし、馬鹿にすんな」と適当に報告しただろう。
みんなは「挨拶の励行」や「感情の抑制」をテーマとしていた。
しかし会社員生活四十年目のおじさんは「なんか楽しむネタはないかな」とマナー集に目を通した。
するとこんなのにぶつかった。

ビジネス文書の表題は、「~の件」よりも「~について」の方がスマート。

その理論的根拠は書いてなかったが、私は英語や熟語だらけになる文章がきらいで、できるだけやまとことばを使いたいと考えている方なので、このテーマがしっくりきた。
さっそくこれを今季の目標に挙げた。

それにビジネスマナーなのに「の方がスマート」なんて、これを書いた人の感性が感じられて楽しいじゃないか。


現代において、新しい名詞を作る場合、ほとんどが漢語によることになる。文明開化の折に西欧の概念を大量に作って以来のことかと思う。漢字は表意文字、かなは表音文字というすみ分けは当たり前のこととして認識されているが、万葉がな以来江戸時代以前は漢字を表音文字としても使っていたものだ。
ちなみに、かなが正式に1音1文字に決められたのは1900年のことだ。

さて、一度漢字で新語を作る味を覚えてしまうと、やまとことはでそれを行うことは放棄したかのようになる。動作性の名詞の場合元の言葉があるので比較的容易であるが、名詞として定着するまで時間がかかる。
なので、やまとことばが用いられものの一つとして使う頻度の多い「業界用語」がある。つまりいかに「こなれている」かだ。

今回の「スマート」さはこの「こなれる」と関わりかあると思う。

テーマ : ことば
ジャンル : 学問・文化・芸術

日本語と脚本

日本語は性別、年齢、立場、経歴による言葉の違いが多いというのはよく言われることだが、ある日本語にも造詣の深い英語圏の作家が、そのことを羨ましがってたという話を聞いたことがある。英語では多くの説明を要する人物描写が語彙選択で事足りるから。

で、思い出したのは何度か話題にした脚本の精緻な構築力では、まだアメリカに及ばないって話だ。日本語の表現の豊かをもってすれば、凌駕することができてもよさそうなのにと思う。

でも、そこでハタと気づいた。
日本語のような武器を持たない英語の使い手の方が、その不自由さゆえに人物描写に努力をしているんじゃないかということだ。
サイドストーリーに様々なエピソードを持ち込んで練り上げていく手際を見ると、そう思わざるを得ない。

テーマ : ことば
ジャンル : 学問・文化・芸術

しりとり

英語には「しりとり」を一言で表す言葉がないそうだ。
実はしりとりが成り立つのには日本語の特徴が関係している。

しりとりをする時は漢字ではなくかな単位になるわけだが、かなは音節単位での表記になっている。つまり、母音だけのあ行を除いて、子音+母音の組み合わせに対して一文字が当てられている。

それに対してアルファベット使用の言語では子音と母音が分けて表記されている。

回文というものがある。上から読んでも下から読んでも同じってやつだ。「たけやぶやけた」とか。表記を見ればなるほど回文だし、普通に読んでもそうなるが、これを録音して逆回しするとそうはならない。“atekayubayekat“となる。この場合に回文になるのは“osakasakaso/大阪咲かそ(う)”のほうだ。

もし、この考え方でしりとりをやるとどうなるか。最後が必ず母音になる、つまり日本語の場合だと5種類に集約されて面白くもなんともない。

但しアルファベット使用でもイタリア語などと違って、英語は子音で終わる言葉が多いので、実はしりとりは成立するんたげどね。

テーマ : ことば
ジャンル : 学問・文化・芸術

再び 暦では、、、

今年は124年ぶりで立春が2月3日(つまり節分は2月2日)になったので、暦が話題に上ることが多い。さっきも昼飯を食べた店の女将が「これから野菜が色々出て来る」と言いながら「暦では立春だけどまだまだ寒い」なんておなじみのフレーズを口にしていた。

考えてみると、普通のカレンダーではなく、二十四節気の方をことさら「暦」というのも不思議だ。そして、かつて私もそうだったように旧暦時代からある二十四節気を太陰暦と勘違いして、実際の季節とのズレをそのせいだと思ってる人が多い。しかし、二十四節気は太陽暦で、ズレの原因は他のところにあるのだ。

詳しくは「暦では、、、」(2013.3.19)をご覧ください。

テーマ : 歴史雑学
ジャンル : 学問・文化・芸術

続 業務連絡・生活の話

AvatarA

【H】昔、Aが「『生活』の話する奴おるやろ。ただ、昨日何したとか。あれ、何がオモロイんやろ?」と言ってたのを思い出した。(「業務連絡」)

確かにそんなこと考えてたな。
自分に興味があることだけを話したいと思ってた。
そしてそんな話ならいくらでも出てきた。
でもこの年になると興味の対象も少なくなったのか話したいと思うことが少なくなった。
そういう時の会話の糸口としての生活の話の必要性は今なら理解できる。

小津安二郎の作品に『お早よう』(1959)というのがある。
子供がうるさいので笠智衆の父親が「くだらんことばっかり言うな!」と𠮟る。
そうすると子供は「大人だってくだらないことばっかり言ってるじゃないか。お早よう・こんばんわ・どちらまで・ちょっとそこまで・いい天気ですね・・・」と反論する。
言い返せない笠智衆は「だまったれ!」と頭ごなしに叱る。
反発した子供たちは、いっさい口をきかなくなる。
近所の人にも挨拶しなくなり、あらぬ噂が立って波紋が広がるという話。

子供たちの叔母(久我美子)が、その話を隣人の翻訳家(佐多啓二)にする。
二人は互いに好意を持っているようだ。
しかし佐田啓二はデートの誘えなくて、「いい天気ですね」とか言っている。
久我美子は微笑みながらそれに相槌をうつ。

小さな役だが、私はこの映画の久我美子が彼女の演技の中で一番好きだ。


【A】どちらまで・ちょっとそこまで

理屈で考えれば、他人に行き先を聞くのは不躾だし、聞かれたのにまともに答えないのも失礼な話だけど、聞く方もハナから答えなど期待してないし、会釈だけよりはなんか話した方がいいかな?ぐらいのもんだね。
で、時と場合によればそこから会話が拡がればそれもまた良しってところかな。

以前、 「かゆいところないですか」(2016.6.20)で、散髪屋の質問を意味がないと言ったけど、あれももはや答えは期待してないクチだね。
ただ、あのシチュエーションではことさらコミュニケーションを要しないから、その面から考えてもやっぱり意味があるとは思えないなあ。

テーマ : ことば
ジャンル : 学問・文化・芸術

業務連絡

関西では話に必ずオチが求められるとよく言われる。
先日も他所から来た人にその線で話していたところ、一人の関西人が、「別にオチなくてもいいよ。」と言ったんだけど、その後で、「でも、業務連絡みたいな話は要らんけど。」と言った。

で、「そりゃそうやな。上司でもないに、そんなん聞かされとうないわ。て言うか、やっぱり、オチ求めてるやん。」と私。

そう言えば、昔、Aが「『生活』の話する奴おるやろ。ただ、昨日何したとか。あれ、何がオモロイんやろ?」と言ってたのを思い出した。

テーマ : ことば
ジャンル : 学問・文化・芸術

信長の先進性

AvatarA「麒麟がくる」を見て感じた信長の先進性について語ろう。

その1:地元にこだわらないこと。
信長は領地拡大に伴い、本拠を名古屋→岐阜→安土と移している。
西に拡がった領土を運営する為に最適の地を選んでいる。
これはオスマントルコが拡大するに従い、首都を西へ移し、最後は欧州であるコンスタンチノーブルを首都に定めたのに似ている。

その2:兵站が優秀
信長は毎年のように各地で合戦を行っている。
通常の戦国大名なら、2~3年かけて準備していざ合戦となる。
なのに信長は、畿内・山陽・山陰・北陸・甲州など複数方面に諸将を派遣し戦わせている。
信長包囲網を跳ね返す為には必要だったんだろうが、他の大名とはスピード感が違う。

その3:兵站を支える資金力
これは多く語られている楽市楽座と交通の要衝を押さえたことによる税収入増大のおかげだろう。
そしてそれらを信長に集め諸将に配分しているように思える。
全面戦争前に武田信玄や上杉謙信が没したのが信長の幸運のように語られるが、仮に全面戦争になっても、長期戦に持ち込めば、武田軍や上杉軍は、織田軍に引っ張りまわされ疲弊し敗れていったように思える。

その4:優秀な人材を有効活用
明智光秀や羽柴秀吉を重要な局面に配置している。
どこかの領土を与えてもすぐに取り上げ次の方面に向かわせる。
まるで企業のワンマン社長が有能な管理職を、重点施策を実施する部署に割り当てるようだ。
落合が浅尾を抑え中継ぎにこだわらず、重要な局面に使いまくったのを連想する。
もちろん、使われる側の負担は大きい。
本能寺の変は、そういうストレスに光秀が耐えられなくなったからかもしれない。

秀吉や家康は、信長のやり方を間近に観察できたので、そのやり方の良いところを継承できたのだと思う。

ちなみに武田や上杉は地元を大事にした。
そこで子飼いの武将を優遇し、兵を鍛え強力な軍団を作った。
信長との直接対決では、この鍛え上げられた軍団で織田軍を圧倒したのだ。


テーマ : 歴史雑学
ジャンル : 学問・文化・芸術

変な敬語 3 続「山田になります」

「変な敬語 2 『山田になります』」で、ファミレスから拡がったと思しき「〜になります」が蔓延ってる話をしたが、その理由として思い当たることがある。

尊敬語を作るには3つの形がある。受け身と同様の形「〜(ら)れます」、「お+動詞連用形+になります」、「行く/来る/いる→いらっしゃる」などの特別な敬語の形だ。

この中の二番目の形の中の「なります」が耳に残っていて、何にでもくっつければ敬意を表すことができると錯覚されたんではないか?

実は、謙譲表現にも「お(/ご)〜します」というのがある。どちらにも「お〜」が共通していて、尊敬を峻別するのに「なります」が重要なのも意識を後押ししている気がする。

テーマ : ことば
ジャンル : 学問・文化・芸術

湊川隧道

AvatarA年に1回の湊川隧道ウォークにHと参加した。
明治の後半、湊川を付け替えた時に造った地下水道だ。
2000年にさらに付け替えた旧の隧道が年に1回公開されるのだ。
120年前のものにしては結構大きな隧道だ。
ちょくちょくコンサートも行っているようだが、コロナで休止中。
再開したら行ってみたい。

minatogawa.jpg

テーマ : 史跡
ジャンル : 学問・文化・芸術

プロフィール

spacecowboys A H

Author:spacecowboys A H
Space Cowboys は、2人の親父です
"A" システムエンジニア・
   中日ファン・世情に疎い
"H" 総務畑・てっちゃん・
   阪神ファン・雑学が得意
2人ともイーストウッド好きの還歴男

カテゴリーメニュー

カウンター
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カレンダー
04 | 2021/05 | 06
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
全記事表示リンク

全ての記事を表示する

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク